当院の特徴
FEATURES
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治療のために歯を削る…、これは歯を残すための処置でもある一方、歯の寿命を短くもしてしまいます。もちろん治療しないよりも歯の寿命を守ることはできますが、残っている歯質の量は歯の寿命に直結します。
再治療を繰り返すことは少しずつ抜歯に近づいてしまっているとも言えるかもしれません。
また、歯を削った後には、レジン(プラスチック)やセラミック、もしくは金属で削った部分を補う必要があります。使用される材料がなんであれ、人工物である以上、劣化もすれば、いつかは壊れてしまう可能性があるということです。また、自分の歯と人工物との界面が存在することになり、虫歯などのリスクが高まってしまいます。
では、どのようにすれば歯の寿命を伸ばすことができるか?
簡単に言ってしまえば、
ということになります。
そこで当院では、
ことにより、より良い状態で歯を残すことを目指します。
当院では、初回の唾液検査を無料で実施しています。
唾液検査の結果に加え、お口の清掃状態、歯の治療歴、生活習慣なども参考に、リスクを診断し、最適な治療、最適なケア方法を一緒に考えさせていただきます。
当院の唾液検査でわかる項目を以下に示します。
虫歯菌:歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると虫歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。
酸性度:唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
緩衝能:唾液には、虫歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
白血球:歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。
タンパク質:口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
アンモニア:口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。
当院における予防歯科は、唾液検査などによるリスク診断に基づき、長所を活かしつつ、弱い部分をケア・強化することで『通うたびに、より健康になる』予防歯科を目指しています。
一人一人弱い部分は違いますので、定期的に通っても、ただお掃除をするだけでは予防歯科の最大の効果を発揮することはできません。どのような定期検診・メンテナンスを行うかを一人一人に合わせて考える必要があります。
予防歯科の効果がわかるのは、今すぐではなく10年号後、20年後です。その時に通っていて良かったと思っていただけるよう、通う価値のある歯科医院を目指します。
歯科外来診療環境体制の施設基準とは、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、歯科外来診療の総合的な歯科医療環境の体制整備に係る取組を行っている歯科医院に認められる施設基準です。これは歯科診療の特性を踏まえ、安全で安心できる歯科外来診療の環境の整備を図る取り組みに対する評価です。
皆様に安心で安全な歯科医療を提供する為、診療環境を整備に取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。
当院は、より精密な治療を行うため、歯科用CT、マイクロスコープ、Er:YAGレーザーなどの最新設備を揃えています。
従来の診査や治療ではわからなかったこと、見えなかったことが、わかる、見えることでより精密な治療が可能です。また、レーザーは患者さんの負担が少ないだけでなく、治癒を促進することができます。
『分からなかったことが分かる』
当院は、正確な診断を行うため歯科用CTを完備しています。
歯科用CTの特徴としては『従来の2次元のレントゲンでは見えなかったものが見える、分からなかったことが分かる』ということです。
これにより、より正確な診断を行うことが可能です。そして正確な診断は、より適切な治療方法の選択、精密治療につながります。
しかしながら、歯科用CTの普及率は10%程度とされており、どこの歯科医院でもすぐに撮影できるものではありません。
デメリットとして、従来のレントゲン撮影と比較して被爆量が増える点がありますが、撮影範囲により、医科用CTの1/100~1/10程度の被爆量で撮影できます。当然ですが、撮影の必要性が少なくメリットよりデメリットの方が大きい場合は撮影を行わないなど、被曝に対して出来る限りの配慮をいたしますのでご安心ください。
歯科用CTは、次のような場面において、特に活躍しています。
インプラント治療は、あごの骨にインプラントを埋め込む治療です。そのため、あごの骨の中の状態をより正確に確認する必要があります。
インプラント治療の前の骨の状態や神経・血管の走行部位の確認、インプラントを埋めた後の位置の確認など、インプラント治療を安全に、そして精密に行うためにはもはや歯科用CTは欠かせません。
歯周病でどの程度歯槽骨(歯の周囲の骨)が失われているかは、歯周ポケット検査などの触診を参考に脳内のイメージで診断していましたが、CT撮影により、歯槽骨の状態を客観的に確認することができ、より効率的に治療を行うことができます。
歯周再生治療とは、歯周病によって失われた歯の周囲の組織を再生させる治療法です。術前に歯槽骨の状態を把握することで、より適切な術式、使用する材料を選択することが可能になります。また、術後の骨の状態の確認を行うことで、骨の再生具合を正しく効果判定することができます。
歯の根管の状態は目で直接確認することができません。また、歯の歯根は複数あったり、歯根が曲がっていることも多く、通常のレントゲン写真では正確に歯根の状態を把握することができません。そのため、それが原因で根管治療が不十分になってしまうことが少なくありません。歯科用CTで歯根の状態を正確に捉えることで、治療の精度が大幅に高まり、根管治療の成功率が高まります。
歯根破折は歯を失う原因の第3位と、高頻度であるにも関わらず、歯根が割れていても骨や歯茎で見えないため、目で確認することができません。レントゲン写真でわかるケースもありますが、はっきりと写らない場合も多いのが難点です。歯科用CTであれば、より正確に状態を知ることが可能で、適切な処置を行うことができます。
親知らずは様々な原因で抜歯が必要になるケースが多いですが、レントゲン写真では顎の骨への埋まり方が分かりづらかったり、歯根の形態がわかりづらいケースが少なくありません。それゆえ、抜歯を始めてもなかなか抜けずに時間がかかってしまったり、大事な神経や血管を傷つけてしまうことがあります。歯科用CTを撮れば、親知らずの埋まり方、歯根の形、神経や血管の走行をあらかじめ確認した上で抜歯ができますので、効率よく、安全に施術が可能となります。
顎の関節の状態を正確に把握できることで、顎関節症治療を効率的に行うことができます。
『見えなかったものが見える』
人間の眼の二点識別閾は0.2mmが限界と言われています。マイクロスコープは肉眼の約3~20倍まで拡大でき、今までは見ることすらできなかったものを見ながら治療を行うことができるので、より精密な治療が可能になります。
しかしながら、マイクロスコープの普及率は5%以下であり、残念ながらどこの歯科医院でも対応できるわけではありません。
当院は、マイクロスコープを様々な治療に導入し、より精密な治療ができるよう活用しています。
特に根管治療において大きな効力を発揮しますが、虫歯治療、歯周病治療などもより精密な治療が可能になります。精密な治療により、結果的に歯を削る量が少なくなるなど患者さんへの侵襲を減らすことできます。また、視野を拡大して直接確認することでより正確な診査・診断が可能です。当院は、歯科用CTも完備しており、この2つを組み合わせることでより正確な診断、精密治療が可能になります。
正確な診査・診断を行い、精密な治療を行うことできるため、歯の保存に大きな力を発揮します。
現在、多くの治療にマイクロスコープを活用していますが、基本的に患者さんにとってはメリットしかないと感じています。
一点、デメリットがあるとすれば、一般に、マイクロスコープを使用すると治療時間が長くなる傾向があるということです。何故なら、肉眼による治療では見落とされていた虫歯や被せ物の隙間など小さな病変や不具合が確認できるようになり、よりきめ細かい治療になるからです。逆にいえば「肉眼だけに頼った治療にはいかに不備が多いか」ということです。一方、今まで原因不明だった症状が、マイクロスコープを使ったことで明らかになり、無駄な時間を使わずに治療が早く終わる場合もあります。
また、よく見えることで、これまで不明だった原因が明らかになることがあります。しかし、これは治療ができる・できないもはっきりするということで、中には残念なお話をしなくてはならないこともあります。
しかし、このような場合でも「あやふやだったことが明らかになり、次の一歩を踏み出す足がかりになった」と前向きに捉えていただければと思います。そして、二度と同じことを繰り返さないように、マイクロスコープを用いた信頼性の高い治療を受けていただくことをお勧めします。
※ 全ての治療にマイクロスコープが使えるわけではありません。また、保険診療では対応できない場合もありますのでご了承ください。
『侵襲が少なく、治癒を促進する』
歯科医院で使用されているレーザーには様々なレーザーがありますが、多くのレーザーは歯肉の切開などができる反面、熱エネルギーを利用するため、侵襲が大きく、歯や骨などへの利用ができません。
当院で導入しているエルビウム・ヤグレーザーは、虫歯治療において唯一保険診療での利用が認められているレーザーで、粘膜などの軟組織だけでなく、歯などの硬組織への利用も可能なレーザーです。
また、表層での作用となるため、レーザーの中でも安全性が高く、患者さんへの侵襲が低い治療が可能になります。侵襲が低いため、処置によっては麻酔が必要なかったり、処置後の回復が早いため、処置後の痛みが少ないなど患者さんの負担を減らすことができます。
虫歯治療だけでなく、歯周病、根管治療(歯の根、神経の治療などと言われている治療)、口内炎などの粘膜疾患にも高い効力を発揮します。
※ 麻酔の有無や、使用の可否に関しては、状況に応じて変わります。また、使用する状況によっては保険外診療となることもあります。